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ギリシアより [風景]

 以前のブログでも触れている国際哲学オリンピック(IPO)の仕事でギリシア・アテネを訪れ、帰国してからもう数日が経つのだが、こちらではまだ何も書いていなかったので、ひとまず、ギリシアで収めた風景の数々でも記しておこう。

 ギリシアといえば財政危機で大変なことになっている国で、そんな国を訪れるともなれば大丈夫か、どんな雰囲気だろうか、と心配にもなったが、その実、当のギリシア人たちは何事もないように人生を楽しんでいるかに見えた。

 一つ誤算というか、何というか。
 ギリシアといえば、この季節ならなおさら、雲ひとつ無い青空に燦々と照りつける太陽、岩肌の露出した山々にまばらに立つオリーブの木々…といつた風景を誰もが想像するだろう。もちろん、私も当然そうだと思っていた。
 以前同時期に、やはりIPOの仕事でよく似た気候のイタリアを訪れたときにも、日本の湿潤さに慣れた身には砂漠のように感じられる気候を身をもって味わっているのだから。

 ところが、意外に曇りがち。雨さえときにはぱらつき、ゼウス神の怒りなのか、時には雷まで鳴る様子。
 晴れ間も時々あったものの、「抜けるような青空を背に数々の遺跡を撮る」という当初から思い描いていた構想は、なかなか思うように行かなかった。
 現地の人の話では、これは異常気象とのこと。例年ならすでに乾季に入っているはずらしい。
 その代わり、遠くロンドンの辺りが異常に暑くなっているとか。

 ということで、アクロポリスの丘を見上げて。

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 ご覧の通りの空だ。

 しかも、パルテノン神殿はいま、補修工事中。ちょうど、日本での姫路城のように、というか。
 酸性雨に弱い大理石でできているだけに損傷はかなりのもの、とは聞いていたが。
 現代人の環境破壊がこうした古人たちの遺産まで傷つけていることを痛感させられる。

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 晴れ間がのぞいたチャンスに、なんとか一部でも、青空をバックに撮る。

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 こちらは同じアクロポリスの丘に立つ、エレクティオン神殿と少女像の柱廊。

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 アクロポリスの麓にあるイロド・アティコス音楽堂。紀元後2世紀と時代は下って創建されたものだが、いまでも演劇やコンサートが開かれる、現役の劇場だ。

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 そしてヘパイストス神殿。保存状態が特にいいことでも知られる。

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 この時には空もずいぶん晴れ渡っていて、なかなかいい背景で撮れた。

 ハドリアヌスの図書館

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 そしてギリシアを離れる前日に撮った、ゼウス神殿。

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 今は柱廊が残るのみだが、本来は最高神の神殿だけあって、パルテノンを上回る規模だったとのこと。

 このときこそ、青空に映えるギリシア遺跡を撮るというのが本当に実現した。

 残念ながら海のそばに出るという機会は得られなかったので、帰りの飛行機の窓から撮ったイオニア海。

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ローマを経由しての帰路だったので、方角的にエーゲ海を撮るのは無理だった。

 IPOのことは、また後ほど書くとしよう。

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